意思決定支援を中心とした研修レポート
鹿児島大学医学部 島嶼地域ナース育成センター 実習生報告
島嶼・地域ナース育成プログラム
アドバンス2期性 ステップⅣ
●今日、大山さんの訪問看護の場をみさせて頂いて、自分の思い、考えている事をきちんと相手に伝えながら対話をすること、それにより思いのズレがなくなるのだなと実感しました。また、実習を受ける側として、大山さんがどのような思いで対象に関わっているということも教えて下さいながらその場でみさせて頂くことが出来たので、看護や思いが伝わってくるようでした。
午後からの往診では、皆さんが先生を信頼されている事が伝わってきました。おくすりのセット方法を先生も一緒に考えていらっしゃる姿も印象的でした。(ふだんNsか薬剤師しか飲み合わせに関わらないので)患者さんとの信頼関係構築のためのプロセスを大切にしていること、意思決定支援についてプロセスやタイミングが大切であることを学びました。意思決定支援に関して、ふだん継続して支援する、というこがなかなかできていないように思います。
地域で長い期間、その方の人生の過ごし方全般においてACPを支援しているということが、本当にすごいなと思いました。意思決定支援における信頼関係の構築がチームで共有するためのカンファレンスのあり方、運営の仕方、スタッフとの関係性のつくり方、後輩育成についてさらに考えていきたいと思います。貴重な経験をさせて頂き、本当にありがとうございました。(抜粋)
ベーシック1期生 ステップⅢ
●大山さん、中井さん、師玉さんと供に看護に同行させて頂き、訪問看護師としての援助関係の構築の仕方や、対象の思いや考えを引き出す能力の大切さと、必要性を改めて学ばせていただきました。皆さんの温かい雰囲気や心使いに本当に感謝しています。今回の研修が私たちのプログラムの最後の研修になり、今後の自分の実践に生かしていこうと決めて望んだ研修でした。「人を看る」看護師として、病院で働いていても、今回の研修で学ばせていただいた、思いを常に忘れずに看護を提供していきたいと思います。(抜粋)
ベーシック1期生 ステップⅢ
●ネリヤさんでの実習は今回2回目となります。学生の時の実習がきっかけとなり、訪問看護への興味がさらに深まり、私が現在神経内科のある病棟で働く理由の一つにもなっています。今回の実習でも、対象のことを思いやり、その人の望む生活を続けられるように支援しているネリヤの方々の姿を見ることができ、私もこのように対象を支えられる看護師に成長したいと強く感じました。病棟で働いていると忘れがちな対象の背景やこれまで過ごされてきた生活に目を向けることの大切さも改めて実感することができました。対象の方の様子を見ても、本当にネリヤさんのことを信頼していることがわかり、信頼関係を築いていくための関わりがいかに、重要であるかも学ばせていただきました。ここで暮らす人々があたたかいのはもちろん、食べる物も全部おいしく本当に大好きな場所の一つになりました。
実習後日、”全人的ケアの再考”~これからの地域包括ケア・地域共生社会を考える~
第6回シンポジウムと講演会が開催されました。近日中に報告します。